<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom"><title>Oxymoron bond</title><link href="https://watch-out-talk-about.amebaownd.com"></link><subtitle>蝉脱・涅槃・凡庸・怪奇・詩情</subtitle><id>https://watch-out-talk-about.amebaownd.com</id><author><name>神籠石の人</name></author><updated>2015-10-25T05:10:10+00:00</updated><rights>食い違ってゆく現実と桃源郷の劣情詩篇</rights><entry><title><![CDATA[澱（おり）]]></title><link rel="alternate" href="https://watch-out-talk-about.amebaownd.com/posts/256239/"></link><id>https://watch-out-talk-about.amebaownd.com/posts/256239</id><summary><![CDATA[情報や思いは手から零れ落ちるのか。違う。頭の中の網からすり落ちて、潜在意識に沈殿してゆくのである。情報の澱が溜まる。]]></summary><author><name>神籠石の人</name></author><published>2015-10-25T05:10:10+00:00</published><updated>2015-10-25T05:10:14+00:00</updated><content type="html"><![CDATA[
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			<p>情報や思いは手から零れ落ちるのか。違う。</p><p>頭の中の網からすり落ちて、潜在意識に沈殿してゆくのである。</p><p>情報の澱が溜まる。</p>
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	]]></content><rights>食い違ってゆく現実と桃源郷の劣情詩篇</rights></entry><entry><title><![CDATA[珈琲（コーヒー）を散歩]]></title><link rel="alternate" href="https://watch-out-talk-about.amebaownd.com/posts/253480/"></link><id>https://watch-out-talk-about.amebaownd.com/posts/253480</id><summary><![CDATA[夜、何かむしゃくしゃしているとつい散歩に出る。特にこれと言って意味もなく、足が向くまま散歩に出るのだ。「散歩に行ってくる」の一言で妻は許してくれる。１０月も末に近づくのだ。当然暖かくはない。少し厚手のジャケットをTシャツの上から羽織って靴を蹴って突っかける。ポケットに手を入れ街に向かって歩く心地は大変心地が良い。まるで自由の身となる気分であった。散歩には必ずおまけが付いてくる。「におい」が鼻をくすぐる。音が耳をさらう。映るものが目を穢す。間隔が短ければ同じ知覚かもしれないが、ちょっと間を空ければ全く新しい情報に出会う。この時期、金木犀が脳を焼いて止まない。懐かしさを引っ張り出して胸を締め上げるのだ。嗚呼、君は何てことをするんだ。僕の中にある童心というまやかしを解放するなんて、本当にひどい奴だ。鼻を抜ける君の残像に何度現在で生きる意味を失ったことか。実際はそうでなくとも、懐古してしまうではないか。今を厭になってしまうではないか。そうこうしていると漂ってくる珈琲の香り。金木犀にもがく僕を救ってくれる。田畑の土を焼いた芳醇なにおい。つらい人生を、苦しい未来を謳歌する人間の力となる苦い水である。踝（くびす）を返して帰路につく。]]></summary><author><name>神籠石の人</name></author><published>2015-10-23T13:14:56+00:00</published><updated>2015-10-23T13:14:59+00:00</updated><content type="html"><![CDATA[
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			<p>夜、何かむしゃくしゃしているとつい散歩に出る。</p><p>特にこれと言って意味もなく、足が向くまま散歩に出るのだ。</p><p>「散歩に行ってくる」の一言で妻は許してくれる。<br></p><p>１０月も末に近づくのだ。当然暖かくはない。</p><p>少し厚手のジャケットをTシャツの上から羽織って靴を蹴って突っかける。</p><p>ポケットに手を入れ街に向かって歩く心地は大変心地が良い。</p><p>まるで自由の身となる気分であった。</p><p>散歩には必ずおまけが付いてくる。</p><p>「におい」が鼻をくすぐる。音が耳をさらう。映るものが目を穢す。</p><p>間隔が短ければ同じ知覚かもしれないが、ちょっと間を空ければ全く新しい情報に出会う。</p><p>この時期、金木犀が脳を焼いて止まない。</p><p>懐かしさを引っ張り出して胸を締め上げるのだ。</p><p>嗚呼、君は何てことをするんだ。</p><p>僕の中にある童心というまやかしを解放するなんて、本当にひどい奴だ。</p><p>鼻を抜ける君の残像に何度現在で生きる意味を失ったことか。</p><p>実際はそうでなくとも、懐古してしまうではないか。</p><p>今を厭になってしまうではないか。</p><p>そうこうしていると漂ってくる珈琲の香り。</p><p>金木犀にもがく僕を救ってくれる。田畑の土を焼いた芳醇なにおい。</p><p>つらい人生を、苦しい未来を謳歌する人間の力となる苦い水である。</p><p>踝（くびす）を返して帰路につく。</p>
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	]]></content><rights>食い違ってゆく現実と桃源郷の劣情詩篇</rights></entry><entry><title><![CDATA[思考は志向し試行のすえ施行する]]></title><link rel="alternate" href="https://watch-out-talk-about.amebaownd.com/posts/245061/"></link><id>https://watch-out-talk-about.amebaownd.com/posts/245061</id><summary><![CDATA[僕は場合によって、それも多くの場合は対人関係において自分をノーマライズさせる。簡単に言えば自分を「良い人間」のように装う。実際にはもっと卑怯であざとくて、加えて言えば底知れる役立たずにもかかわらず、そうでないかのように自身を偽るのだ。とはいえ、僕以外も、多くの人間が僕と同様に自分を切り替えている。多重人格だとか乖離性人格障害だとか、精神障害の類ではなく、日常で無数の人間が無自覚に人格を操作している。上司に対して、家族に対して、恋人、友人、初対面の人物、全員にまったく同じ態度をとったり、同じ言葉遣いをしたりする人間はほとんどいない。それは対人関係において、できる限り無駄な衝突や争いを避けるため、防衛本能として働いている。一般人であっても人によって態度や声色を変えるのはそのせいだ。正直な人間などこの世には存在しないと言っても良いだろう。人によって本音と建て前を使い分けている時点で、うまく切り抜けたい、気に入られたいという感情があるのだから。無自覚でなく、僕は自覚することにした。自分の卑怯さを自覚することで自分が自分であることを証明するのだ。誰であるかを認識するのだ。およそ善人とはかけ離れた思惑によって突き動かされた四肢の末路は明るくない。性欲に酔って、金銭欲に溺れて、物欲に駆られて、名声をあわよくば掴もうとしている。我ながら幼稚な思考が脳を支配している現実に幻滅せざるを得ない。泥濘と化した欲望の沼底が僕の脚を強く締めつけ、そのまま飲み込んでゆく。「ああ、僕は欲にまみれた暗愚な男だ。要は中身のない人間なのだ。」自暴自棄は反芻するほどに色濃く醜く腐ってゆく。当初は存在した未来への希望とやらはどこへ行ったのか。道端に落ちているのか。それとも初めから無かったのか。分からない。僕の思い描く未来予想図は黄金体験に満ち溢れ、世界中のありとあらゆる幸福が自分の身体を貫いてゆく幻想を浮かべていた。来るはずはない。掴むはずはない。社会の汚物に塗れ、嘘と虚構の薬漬けにされた人間のもとに幸福など、微塵の可能性もない。あとはただみっともなく朽ちてゆくだけである。朽ちるまでノーマライズさせた自分を必死に取り繕い、覚られぬよう冷や汗をかきながら塵界に這いつくばるのだ。美しく醜い自分に酔いしれ、吐き気を催す愚弱の群れに自分を投げ入れる哀れさは、あまりに耐えがたい屈辱である。また彼らも同じことを思っているだろう。]]></summary><author><name>神籠石の人</name></author><published>2015-10-20T05:01:10+00:00</published><updated>2015-10-20T05:01:16+00:00</updated><content type="html"><![CDATA[
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			<p>僕は場合によって、それも多くの場合は対人関係において自分をノーマライズさせる。簡単に言えば自分を「良い人間」のように装う。実際にはもっと卑怯であざとくて、加えて言えば底知れる役立たずにもかかわらず、そうでないかのように自身を偽るのだ。</p><p>とはいえ、僕以外も、多くの人間が僕と同様に自分を切り替えている。多重人格だとか乖離性人格障害だとか、精神障害の類ではなく、日常で無数の人間が無自覚に人格を操作している。上司に対して、家族に対して、恋人、友人、初対面の人物、全員にまったく同じ態度をとったり、同じ言葉遣いをしたりする人間はほとんどいない。それは対人関係において、できる限り無駄な衝突や争いを避けるため、防衛本能として働いている。一般人であっても人によって態度や声色を変えるのはそのせいだ。</p><p>正直な人間などこの世には存在しないと言っても良いだろう。人によって本音と建て前を使い分けている時点で、うまく切り抜けたい、気に入られたいという感情があるのだから。</p><p>無自覚でなく、僕は自覚することにした。自分の卑怯さを自覚することで自分が自分であることを証明するのだ。誰であるかを認識するのだ。</p><p>およそ善人とはかけ離れた思惑によって突き動かされた四肢の末路は明るくない。性欲に酔って、金銭欲に溺れて、物欲に駆られて、名声をあわよくば掴もうとしている。我ながら幼稚な思考が脳を支配している現実に幻滅せざるを得ない。泥濘と化した欲望の沼底が僕の脚を強く締めつけ、そのまま飲み込んでゆく。</p><p>「ああ、僕は欲にまみれた暗愚な男だ。要は中身のない人間なのだ。」</p><p>自暴自棄は反芻するほどに色濃く醜く腐ってゆく。当初は存在した未来への希望とやらはどこへ行ったのか。道端に落ちているのか。それとも初めから無かったのか。分からない。僕の思い描く未来予想図は黄金体験に満ち溢れ、世界中のありとあらゆる幸福が自分の身体を貫いてゆく幻想を浮かべていた。</p><p>来るはずはない。掴むはずはない。社会の汚物に塗れ、嘘と虚構の薬漬けにされた人間のもとに幸福など、微塵の可能性もない。あとはただみっともなく朽ちてゆくだけである。朽ちるまでノーマライズさせた自分を必死に取り繕い、覚られぬよう冷や汗をかきながら塵界に這いつくばるのだ。美しく醜い自分に酔いしれ、吐き気を催す愚弱の群れに自分を投げ入れる哀れさは、あまりに耐えがたい屈辱である。また彼らも同じことを思っているだろう。</p>
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